強い心の鍛え方
『強い心の鍛え方』
インカレ(全日本大学総合卓球選手権大会)2年ぶり、16回目の優勝おめでとう。
準決勝、決勝と、苦しい試合を乗切り、団結力を発揮して、優勝できたことは、
町主将を始め、4年生の強い思いと心が結束力を呼び、
それぞれが、自分の力を発揮できたことが最大の勝因であったと思う。
そのことが非常に嬉しかった。
そして今月は、いよいよ8月5日からリオ・オリンピックが開催される。
水谷隼と、丹羽孝希の活躍が楽しみである。
たった3人の日本代表の中、この二人が主力として、中国に一矢報いることができるか?
私は、可能性はある!と、信じているので、
大きな期待を持って吉報を待ちたいと思っている。
大きな目標に向って強い心で立ち向かい、思いを叶えてもらいたいと心から願っている。
松下幸之助さんの言葉がある。
「困難に直面すると、却って心が躍り、敢然と戦いを挑んでこれを打破していく。
そんな人間でありたい。
困難に直面して、一念が後退することなく、むしろ心が躍るというのは、
その困難と一体になることです。 一体となって、困難を乗り越える。
そこに言い尽くせない人生の深い楽しみがある。 そういう楽しみを味わえる人になりたい。」
最近、メンタル予防策として導入され、注目を集めているのが「レジリエンス」です。
もともと生物学で「復元力」を意味するこの言葉は、
心理学では、「逆境やストレスに適応して立ち直る力」という意味で使われるようになりました。
活き活きと活動するためには、精神的なタフネスさと、立ち直る力の両方が必要で、
どんな環境でも、負けない心をつくるレジリエンスを高めることが重要です。
「ストレスに負けない人」になるための基本は、ネガティブ感情を管理することで、
強いストレスを感じたときには、まず感情をクールダウンする習慣を持とう。
最適な方法は、「3分間呼吸法」です。
ゆっくりと8秒ほどかけて息を吸い、5秒ほど息を止め、8秒ほどで息を吐く、
この深呼吸を繰り返します。
3分もすると、心に落ち着きが戻って来るはずです。
ネガティブ感情をそのままにしておくと、延々と繰り返されてしまう。
ネガティブな感情は、しつこいことが特徴で、自分でもコントロールできなくなるのは、
感情のネガティブ連鎖が起きているからです。
「ネガティブ感情の気晴らし」をする習慣を持っているかどうかが、
長い人生において、健康で、生き生きと働き続けられるかどうかを左右する。
その日生まれたネガティブな感情は、その日のうちに気晴らしすることが大事です。
気持ちを切り替えるポイントは、自分が好きで没頭できるものを選ぶことです。
運動をしたり、音楽を聴いたり、深呼吸や瞑想をしたり、思いのまま何か書いたり、
こういう習慣を持って実行すれば、「切り替え」が上手くできるようになります。
レジリエンスの高い人は、困難な問題に直面しても、
「自分なら乗り越えることができる」という自信を持っている。
これを心理学では「自己効力感」といいます。
自分の「強み」を把握して、それを試合や仕事に生かす習慣を持つことが大事です。
自分の強みを活用している人は、
自分を肯定し、自分の価値を認める心理状態になり、
自己肯定感を維持することができます。
だから、困難なときでも、「自分は負けない」と感じる心の強さが得られます。
強みを認めることができる人間になる第一歩が、自分の強みを把握することです。
自己の強みを知らない人には、他人の強みを見抜くこともできません。
レジリエンスの高い人ほど、自分でできることの限界を理解しています。
自分1人の力で、すべての問題を解決しようとは考えないで、
周りの助けを積極的に求める傾向があります。
だからこそ、自分が相談でき、支援をお願いすることのできる「サポーター」を
普段から意識しておくことが重要になります。
心理学の研究では、感謝の感情が豊かになると、
ストレスに対しての耐久力が付いてくることも分かっています。
免疫力も強化されるため、風邪や頭痛になりにくくなります。
さらには、対人関係の潤滑剤になるのが感謝の感情です。
良い人間関係を保つには、感謝し合うことが大切です。
物事はすべて見方次第です。
どんな辛いことでも、心の持ちようによって耐えることができ、
明るく、前向きに立ち向かうことができるようになる。
そう考えれば、将来は楽しいことがいっぱい待っていてくれるだろう。