チャレンジ反応が成功へとを導く
『チャレンジ反応が成功へと導く』
(成長型マインドセットを理解しよう)
ここ一番という大事な場面で、ガチガチに緊張してしまい、
思っていたような結果を出せなかったという経験は誰でもが持っていると思います。
それはいけないことなのか?
その状態のとき、私たちの体の中では一体どのような反応が起こっているのだろうか?
そして、どうやってコントロールし、付き合っていったらいいのだろうか。
「成長型マインドセット」という考え方があります。
これは、自分自身に挑戦することで、潜在能力を発揮できるという考え方です。
その思考は、難題に直面したときこそが、成長するチャンスだ、という考え方をする。
仮に失敗したり、目標を達成できなかったりしたとしても、
それは自分自身が無能で力不足だったからではなく、
振り返って反省し、成長へ向けて前進する必要があると捉える思考法です。
アメリカの名門スタンフォード大学では、
この「成長型マインドセット」を学生に教えているそうです。
この考え方を最初に提唱したのは、
スタンフォード大学の心理学者、キャロル・ドゥエック教授です。
一方で、成長を阻む「固定型マインドセット」という考え方もあります。
これは、自分自身が能力や才能を持っているか、いないかに関わらず、
自分は変わらないと信じる考え方のことをいいます。
そして多くの人が、この「固定型マインドセット」の持ち主だといわれています。
この「固定型マインドセット」の持ち主は、
例えば試合や試験の成績が悪かったときに、自分は元々素質がなかったのだと
考えてしまうなど、挫折を経験したとき、殆どの場合は諦めてしまって、
すぐに成功できる「別の何か」を探し始めるのだといいます。
そして失敗や苦労を避けることが、人生の目標になってしまうのです。
逆に「成長型マインドセット」の持ち主は、困難を耐え抜き、
自分のやっていることに意味を見出し、長期的には成功する方向に向います。
私たちは、不安のせいで出てくるさまざまな症状、
たとえば「心臓がドキドキする」ことは、「成功をダメにするもの」のように、
チャンスに対して悪影響を及ぼすものと思い、不安に襲われます。
しかし実はこの不安こそが、私たちを願晴らせてくれるのであり、
「不安」が成功へと導くエネルギーを与えるし、
「不安というものが、私たちが全力で願晴れるように仕向けてくれるものである」と
「スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール」の著者、
ケリー・マクゴニガル氏は説いています。
不安を引き起こす身体的な症状は「チャレンジ反応」と呼ばれる反応の一つであり、
「大切なことを達成するのに必要な力をまとめる」という、
生物学的な本能であるといい、ケリー・マクゴニガル氏は次のように述べています。
「-体内では、副腎がアドレナリンを放出し、人間の活動をより活発にします。
そして、心臓の鼓動が速くなり、脈拍が上がり、息が荒くなってきます。
このような症状はすべて、脳と体により多くのエネルギーを送るためのものであり、
体が緊張するのは、筋肉が次の行動を取らせる準備をしているためなのです。
そして、不安を感じているときは、五感の機能も高まっており、
光をより多く取り込むために瞳孔は広がり、聴覚は鋭くなり、
私たちの注意は“今この瞬間”に集中しているのです。-」
このように、不安は人を機敏にし、物事に対する準備を整えてくれるものであり、
身体的な変化は、自分が置かれている状況に対する理解力を上げてくれるものであると、
プラスに捉えることが大切だといいます。
ケリー・マクゴニガル氏は、不安なときに起きる体の症状を、
胸がドキドキすることでさえ、「チャレンジ反応」であって、
消化器官は、考えや感情に反応する、何百、何百万もの神経細胞に覆われているため、
大事な試合やプレゼンの前に、胃がギューッとつかまれるような感じがしたら、
それは、消化器官が「これは大切な場面だ」と、語りかけてくれていることだと言っている。
従って、こうした症状は「チャンスを台無しにするサイン」ではなく、
「『今こそ、あなたを待ち受ける試合や仕事の問題に立ち向かう時だ』ということを、
体が理解しているサイン」なのだと。
このように、高められた自己意識は、大切な場面で最善を尽くして願晴れるよう、
私たちを助けてくれるのです。
しっかり理解するこのマインドセットを
・・・・・・・・ ことによって、君たちの精神力は一段と強くなり、
大事な場面で思い切りの良いプレーが実現できるのである。
心から期待したい!!