東日本大震災の一日も早い復興を祈る
「このたびの東日本大震災により
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたします。
被害を受けられたすべての方々に心からお見舞い申し上げます
とともに被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。」
東日本大震災は、国内観測史上最大のマグニチュード9.0を記録しました。
テレビからは、生々しい被災地の映像が次々と流れ、日を重ねるごとに、
その被害の甚大さが明らかになって参りました。
福島原発事故も世界レベルの極めて深刻な状況ですが、
避難対象地域の人々のことを思うと気が気でなりません。
関東学連の甘竹会長は、㈱アマタケを経営し、岩手県の大船渡に
本社工場農場を有し、「南部どり」というブランド名で、日本でも
有数の鶏肉や卵のメーカーとして知られています。
今回の大震災で、最も被害の大きかった地域で、㈱アマタケも
大被害を被りました。
甘竹氏本人も、社員の人達と共に、津波に追いかけられながら
懸命に逃げて、辛うじて命は助かったそうです。
この姿を目撃した人の中から、アマタケの社員は全滅したと
いう風評が流れたりして、4日間位、東京本社ではパニック状態に
陥りましたが、真相が分かり、ホッとしたそうです。
しかし、800名の社員の内、10名の方々が命を失い、また、
家族の方々は、陸前高田市などに住んでいる人が多いので、
甘竹夫人のご両親や親戚の方々を含めて、
何百人の方々が亡くなられたり、現在でも行方不明とのこと、
ご心痛は如何ばかりかと、胸がつぶれる思いです。
また、鶏の農場は20箇所くらいあって、鶏舎は山の上にあるので
鶏は生きていたそうですが、その後の餌の供給が不可能となり、
100万羽以上の鶏を処分せざるを得なかったとのこと。
幸い、種ドリは1,000羽程、安全な場所で飼育していたため助かり、
残った餌を優先的に与えて大事に育てているとのことです。
工場の機械設備は全滅したので、30年前と同じやり方で
手作業によって工場を稼動させ、8月頃には再起を計りたい
とのことでした。
大船渡市全体が全滅状態なので、雇用を含めて市の活性化の
ためにも努力していきたい・・・
と、甘竹社長(甘竹氏の長男)からお聞きしました。
弊社でも、盛岡、仙台、水戸スタジオの3店舗はかなりの
ダメージを受け、スタッフやその家族も被災いたしました。
弊社では、直ちに専務の兒玉を本部長として、
大震災対策本部を立ち上げ、あらゆる状況にも対応できる
よう活動しております。被災された方々の恐怖と不安は、
如何ばかりかと、心からお見舞い申し上げます。
前例のない災害に戸惑いと不安が日増しに大きくなって
いるのも現状ですが、日本はもとより、世界中から支援の輪が
広がっています。
その数は、世界100カ国・地域を超えたとも伝えられています。
国連は、「日本は、今まで世界中に援助してきた援助大国だ。
今回は国連が全力で日本を援助する」と表明してくれています。
韓国の主要メディアは、被災地で食料や燃料が不足しても、
先を争うことなく行列を作って並ぶ住民の姿を取り上げ、
「日本人が示した(他人への)配慮と市民意識に、
世界が感嘆している」(朝鮮日報)と称賛しています。
李明博(イミョンパク)大統領も、こうした姿について、
「日本の品格を高めている。韓国も見習わなければならない」
と述べています。
16日付米紙ニューヨーク・タイムズは、1面トップで
福島第一原発に残り、被曝の危険にさらされながら、
決死の努力を続けている作業員約50人の取組みを
詳細に伝え、「日本を核の大惨事から守るための最後の砦だ」として、
「犠牲的行為」に賛辞を贈りました。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(14日付)は社説で、
「300年に1度の大震災による大混乱のさなか、日本人は平静を保ち、
大規模な救助・復旧活動を展開し、世界の尊敬を集めている」
とたたえました。
弊社では、毎年4月全社員(約600名)を一堂に集め、
全体ミーティングを行なっております。
今年はその会議を中止し、その経費の一部を被災地へ支援する事に
致しました。同時に社員からの自発的な声で、全社での
義援金募金活動を始めました。
被災者のみなさま、どうか希望を持ち続けて下さい。
笑顔を忘れないで下さい。自分が笑顔になれば、相手も自然と
笑顔になり、その笑顔で自分も元気になってきます。
その場の空気も和んできて、お互いの心も通いやすくなるでしょう。
みなさまは、ひとりぼっちではありません。日本中、
世界中の人々が、みなさまを、日本という国を応援してくれています。
そして祈ってくれていますから。
日本の国民は、本当に素晴らしいです。
古い伝統と教訓を守って、それを実践することの出来る、
世界で唯一の民族です。世界中から尊敬され、畏敬の念を
持って注目されている我々は、これからも誇りと自信を持って、
努力していきましょう。