今年の書初めは「成せば成る」テーマは「進化」

2009/1/01

明けましておめでとう。
新しい年の始まり。気持ちを新たにして、進化していきましょう。
今年の書初めは「為せば成る」としました。
その気になって願晴りさえすれば、「できないことはない」という意味です。
そして、今年のテーマは「進化」です。
月日が経つにつれ、変化、発達、進展していくという意味ですが、
具体的には、人間力も精神力も技術力も体力も進化させ、
個々のパワーを結集して大きな夢に向かって飛躍していこうということです。
人間の脳の仕組みは、誰でも皆同じであり、
10桁の自宅の電話番号を覚えることさえできれば、
誰でも成功者の資質を身に付け、必ず目標が達成できる、と
「強運の法則」の著者、西田文郎氏は言っている。
ただ、現実に能力に差が生じているのは、脳が何を考え、
どう思うかに原因があり、
これをコントロールする方法を身に付ければ、
誰でも素晴らしい能力を発揮できる。
つまり、成功者が必ず持っている
「いかに、目標達成に本気になれるか」という
心理的レベルの差が、能力の差となって現れているだけである。
しかし、人間の脳は、無意識のうちに自分が歩んできた環境から
学習し、その環境の中で自分の可能性の枠や常識を作ってしまい、
この「思い込み」のデータが脳にブレーキをかけ、
君達の潜在意識の中に眠っている素晴らしい能力を
発揮させないようにしている。だから
「自分はここまでの人間だ」「これ以上はムリだ」と思う限界は、
本当の限界ではなく、この限界の99.9%は単なる心理的限界なのである。
卓球でも野球でも、一流の選手になると、
「ボールが止まって見えた」とか、
或いはサッカーの選手でも
「パスを出すべき方向が線として見えた」とよくいいます。
これはいわゆる「没我」(全く我を忘れる)の状態です。
私達の日常でも、仕事や勉強や訓練に没頭していたら、
「あっ、いつの間にかこんな時間になっていた」と驚くことがある。
要するに、成績や勝敗に対する執着ではなく、
純粋に仕事や競技に集中し、
その集中している状態を楽しんでいる。
この行動そのものに、大きな価値があるのです。
仕事にせよ、試合にせよ、訓練にせよ、
この「没我」の境地に達していないと、
人はなかなか変化したり、成長することができない。
「人生は唯心所現の世界である」と、お釈迦様は言っています。
解りやすく言えば、人がこの世で望むことは、
何でも実現すると説いているのです。
これは真理で、自然の法則である・・・と私は信じています。
私達の人生は、過去に考えてきたこと、
或いは人との出会いや自分が選んできた道や、
判断し決断したことによって「今」がある。
要するに、自分の考えた通りの人生を、私達は生きているのです。
だから、「自分はツイている」と思っている人は、
ツイている人生を歩んでいるし、
これまでツキが来るような行動や考え方だからこそ、
運がやってきた。
逆に運の無い人は、運の無い考え方をし、
運を引き寄せられない行動をしてきたから、
運が寄ってこないのです。
明日は今日考えていることしか、起きない。
明日は進化した1日でなければならないのだから、
必ず、昨日を超えた今日に
しなければならない・・・ということです。
試合やミーティングなどで緊張できるのは、一つの才能。
その場で自分が何をしなければならないのかを分かっていて、
尚且つ、自分の実力と、やらなければならないことの差が
分かっているから緊張する。
だから、緊張しない人というのは、伸びシロがないということで、
最初の緊張が解れていく中で、人は成長していくのです。
進化のためには、何が基本になるか・・・というと、
感動、感激、感謝です。
君達は、明治大学卓球部に入って、何回感動、感激を味わってきたことか。
その刺激の中で、新しいエネルギーを得て進化するのです。
「感動しない人生を送るのは、生きていないことと同じである」と、
あのアインシュタイン博士は言っています。
感動すると、心が豊かになり、そうすると、
何かしら“気付き”が生まれます。
その“気付き”によって、成長や発展があり、
進歩から進化へとつながっていく。
そのために、私達は常に新しい刺激を
求めていかなければならないわけです。
今年も一年、新たな心でお互いに協力し、刺激し合って、
明るく、前向きに変化し、成長し、進化していきましょう。