「縁」と「生」の喜び  (自分自身を励ますことの出来る人になろう)

2005/8/01

自分自身、燃えて生きるためには、エネルギーが必要で
人に生きる勇気を与える行動をとり、
お互いの心が通じ合える明治大学の卓球部生活を送れるようにするため、
私は2004年/4月に行動指針(日常の心得8ヵ条)を制定しました。
その1番目が「笑顔と明るさを大事にしよう」
その2番目が「挨拶は心から」である。
この「挨拶」は本当に大事だと思う。
会社に出勤したときもそうだが、合宿所へ行った時の君達の対応も様々で、
私の目をしっかり見て挨拶をする人もいれば、顔も見ないで、自分は何かしながら
挨拶する人もいる。
1日の活動は「おはようございます」の挨拶から始まる。
ボソボソっとしか言わない人がいるけど、
こういう人はバイタリティあふれる行動は期待出来ない。
大きな声で、はっきりと言うようにしよう。
何故、挨拶一つが、そんなに大事なのかというと
はっきりと声を出すことによって、
積極的に自分自身の存在をその場の中に持っていけるからである。
「なぜ、これをしなくてはならないのか」ではなく
「こういうことをしたら、うまくいくだろう」というところから、さらに
「こんなにうまくいったではないか」という喜びに溢れる世界へ自分を持っていけるから。
「人間は不完全で何と弱い存在だろう」・・・と思っている人が多いが、
そうではなく「人間は生まれながらにして凄い存在なのだ」と思うことが大事だ。
そしてそう思えるようになるには
「この人(仲間や指導者)と、この道(卓球)と縁を持つ事が出来た喜び」
「この世に生を受けた喜び」を感じる事が大切である。
つまり「縁を持った喜び」と「生まれてきた喜び」を胸に、
常に可能性を信じて前向きに生きている人になること。
「しなくてはならないから」と仕方なしにやって生きている人の顔には輝きがない。
人生とは毎日が訓練である。
自分自身が生きていることを喜ぶ訓練の場である。
今、この幸せを喜ばずして、いつどこで幸せになれるか。
自分自身の将来は、今この時間、ここにあるのだ。
今、ここで頑張らずに、いつ頑張るのだ。
この喜びと幸せを求めて全力で邁進しよう
一所懸命やっても失敗すれば、それは失敗。
手を抜いて失敗することもあれば、肩の力を抜いて成功することもある。
たまたまタイミングが良かっただけでも、成功は成功だ。
人生の中で、このように幸不幸とか成功失敗ということを繰り返しながら
我々は生きているわけだけど、
最も大事なことは、自分の中に燃えている熱意と努力の火を消さないで、
自分自身を励ますことの出来る人が一番偉い人であり、尊敬に値する人だと思っている。