球際に強くなる

1999/4/01

野球の巨人軍の元監督、川上哲治(V9を達成)は、良く訓話をすることで有名だった。
その訓話の中で、最も知られている言葉に「球際(たまぎわ)に強くなれ」というのがある。
置かれた立場によって、受け止め方は千差万別だったという。
守備の面では「あと一歩」。
例えば走者二塁で内野を抜かれそうな時、
グラブが数センチ伸びるだけで走者を三塁に止めることが出来る。
その数センチの為にやるのが練習だと…..
投手は『「ピンチ」に強くなれ』、打者は『カウント不利になっても動じない』と受け止めたようだ。
川上が強調したのは、プロなら難飛球を捕って当たり前。
難飛球と感じさせないポジショニングと、捕球後の完璧な送球を見せてこそ「真のプロ」。
同じように、快速球や変化球をうまく打ったで、満足してはいけない。
コーナーぎりぎりの快速球や、決め球の変化球に、体が自然に反応するまで、打ち込めと説いた。
卓球でも技術の幅ができ、カンとフットワークが養われて行けば、
あと数センチで抜かれるどころか、繋ぐことが出来る….
そうすれば、改めて次の手を打つことが出来るし、
繋ぐところをコースを取って次に攻める手を打つことも出来る。
「球際に強くなる」ということは非常に重要である。