集中力とリラクゼーション

1999/3/01

3ヶ月に亘って、心・体・技の考え方について述べてきた。
それはあくまでも基本的なものであって、卓球の場合、
団体戦と個人戦では心理面も体力の配分も大きく異なるし、技術的にも究めれば究める程、奥深く、自分で考え、自分で鍛え、自分の技術(個性)を開発し、
その特長をどんどん伸ばす努力をする以外に道はない。
目標を明確に持ち、その目標に向かってガムシャラに突き進む。
熱意なくして成功はなし….である。
集中力とリラクゼーション
リラックスとは、精神や緊張をほぐすこと。
集中力とリラクゼーションの差は、大きければ大きい程、集中出来るのである。
ここ一番の勝負というとき、どのように気持ちを集中するか、
普段は緊張していて、本番でリラックスしている状態が一番いい。
普段は必死に研究して猛練習をこなして、試合の前日はリラックス出来れば最高だと思う。
卓球の場合、もう少し短い単位で考えると、試合と試合の合間、セットとセットの間、
ラリーの最中、スイングのとき….等、いかに上手くリラックス出来るかが重要。
スイングのとき、バックスイングからトップが決まり、スイングに入って、
インパクトの瞬間に最高に集中し、フォロースルーでリラックスして、又、バックスイングに入る…
このサイクルで集中とリラックスの差がなく、緊張したまま、スイングしている選手は、
疲労も多く、よい選手にはなれない。
疲労した筋肉は放電が多くなる。
放電状態だから、エネルギーがどんどん浪費されてしまう。
1の力で腕が上がるものが、3の力が必要となってくるのである。
積極的休息と完全休養というのがある。
猛練習の後、一日だけ完全休養しても、次の日にボーッとしていることがある。
猛練習の後は、一日積極的休息が必要で、これは頭をリラックスさせて、
体はある程度動かす、というもので、卓球選手は練習試合を数回やる位のものでよいと思う。
そして、その次の日を完全休養にあてると、
次の日には、体力もやる気もグーンと上昇して充実した一日を迎えられる。
このグーンと上昇した状態を迎えることをピーキングという。
だから、リーグ戦やインカレ等の初日に、これを持ってくるように、
一ヶ月位前から個人差によって、5勤1休とか6勤1休とか、
ピーキングのやり方をしっかり考えてリズムをとることが大切である。